失業手当(失業保険) 受給額はいくら?

わくわく生活

失業給付(いわゆる失業手当)の手続き前に、内容を知っておけば、制度を上手に利用して受給できます。60才定年退職されるの方の失業手当の概算額を算出してみました。

実際に退職し失業給付を受給した経験から、事前に知っておいて良いと思われるポイントを
失業給付の受給手続きの際に渡された「受給資格者のしおり」や「離職されたみなさまへ」をもとに説明します

1 失業給付を受けることができる人は
失業の状態にある場合。ここでいう失業とは
・積極的に就職しようとする意志と、
・いつでも就職できる能力(健康上、環境上)があり
・積極的に就職活動を行っているにもかかわらず、就業に就くことがができない状況
にあることをいいます

60才前後で退職する方は、以下でなければ受給できると思います
・退職して、しばらく休養しようと思っているとき
・新しい仕事に就いているとき(パート、アルバイト、見習いなど含み、収入有無を問いません)
・すでに自営を始めているとき又はその準備に専念しているとき(収入有無を問いません)

2 手当の日額は
離職した日の直前6か月間に支払われた賃金(賞与など臨時賃金は除く)の1日あたりの金額のおおよそ50%から80%で、賃金の低かった人に高い率となるよう定められています。

失業給付の日額は退職前の6カ月間の賃金がベースとなるので、その間の賃金が高いほど日額は高くなります。しかし上限が定められています
離職時45才~59才の上限日額は、給料 約50万円超で日額 約8,500円
離職時60才~64才の上限日額は、給料 約48万円超で日額 約7,300円
よって退職時の年齢は、60才より59才の方が受給日額が高くなります

3 受給できる日数は
受給の最大日数は、離職理由、雇用保険被保険者として雇用された期間、離職時の年齢、就職の困難性に応じて定められています
自己都合・定年などによる離職者
 被保険者の雇用期間 20年以上の場合
 離職時65才未満 150日

特定受給資格者(倒産・解雇など会社都合による人)
 被保険者の雇用期間 20年以上の場合
 離職時45才~59才 330日
 離職時60才~64才 240日

   60才定年退職では150日
   会社都合で退職し年齢45才~59才の方は330日となります

定年退職(離職時60才、給料約50万円)の方の受取

    概算の総支給額 手当日額(7,300円)×支給日数(150日)=約110万円

    1回あたりの支給額 手当日額(7,300円)×支給日数(28日)=約20万円
    1回あたりは失業認定28日ごとで支給で算出

結果、総受取額は【手当日額 × 支給日数】で決まります
各自の条件を正確に知るためには、ハローワークで聞くのが一番です
一度、ハローワークに行って聞いてみてください
その際、退職見込みの年齢、収入がわかるもの(源泉徴収票)を持参すればよいと思います